古流かたばみ会北海道支部(仲谷理燿支部長)は26日、生け花体験教室「季節に学ぶ日本人の生き方」を函館市亀田交流プラザで開いた。リンドウを花材とし、市民15人が奥深い生け花の世界に触れた。
同支部では、2018年から季節に合わせた生け花に親しんでもらおうと体験教室を開いており、今回で8回目。仲谷支部長が講師を務め「リンドウは直接日光に当たらないと咲かない花で、周りを立てるよう控えめに上品に咲く。自分の芯を持っているからこそ、身を低くし、優しく接することができると教えてくれる」と解説した。
その後、参加者はリンドウを生ける準備として茎の太さや花のつき方などを見比べ、それぞれの部位に合わせ茎の寸法を調整。「きらりと輝いて見える花の表情を見つけ、自分の体と花が一体化するような感覚で生けて」いう仲谷支部長のアドバイスや支部会員のサポートのもと、花と向き合い、生けていた。
参加した日吉町3の主婦、池上千鶴子さん(75)は「生け花を通じ人間の生き方を学べるのが楽しく、毎回参加している。家でもまた花を生けてみたい」と話していた。(飯尾遼太)