市立函館博物館(青柳町、函館公園内)で開催中の企画展「大船・垣ノ島遺跡と世界遺産」(26日まで)の入場者が6月26日の開幕から今月5日までの63日間(休館日を除く)で計2714人となった。新型コロナウイルス感染拡大などの影響で、来館者数は伸び悩んでおり、昨年度の企画展「津軽海峡北岸の縄文遺跡」(全86日間)の5009人を下回る見込み。
会場では、7月に世界文化遺産登録が決まった「北海道・北東北の縄文遺跡群」のうち、道内にある7遺跡の出土品と、函館市内で発掘、収集された縄文早期~晩期の貴重な資料約800点を公開している。
佐藤智雄学芸員は「世界遺産登録も決まり、展示内容もタイムリーなものだったが、コロナ禍にあっては(企画展来場者減は)仕方がない」と話す。道内の構成資産の特徴をつかむことができる展示内容もあって来館者からは会期延長を望む声も寄せられ、企画展終了後に2階ロビーで同館の所蔵資料を陳列することを検討しているという。
佐藤学芸員は「『縄文』の話はいつでもできる。家族連れで博物館に遊びに来ていただければ」と話していた。
午前9時~午後5時(最終入館は同4時半まで)で、9月20日を除く月曜休館。入館料は一般500円、大学・高校生300円、小中学生100円(市内小中学生は無料)。問い合わせは同館(0138・23・5480)へ。(海老田暁)