道もち米団地農協連絡協議会、道南地区農協組合長会は10日、八雲町産のもち米「風の子もち」を使った重さ約100キロの大鏡餅を亀田八幡宮(藤山敬廣宮司)へ奉納した。同協議会の横道重人監事(JA新はこだて組合長)ら6人が参加し、もち食文化の振興、疫病退散を祈願した。
八雲は道南唯一のもち米専門生産地で、道内のもち米生産量は日本一(2020年産米農産物検査実績)。最近は餅を食べる人が減っていることや、新型コロナウイルスの早期収束を願い、今年初めて同八幡宮の例大祭に合わせ奉納した。
風の子もちは白さや粘り、コシに優れ、餅が硬くなりにくいのが特長。約90キロを使い、直径50~90センチ(重さ20~50キロ)の3段、計約100の大鏡餅を作った。
同八幡宮では参加者が拝殿へ運び、神職が祝詞(のりと)奏上し、玉ぐしをささげた。横道監事は「今年のもち米は良い出来と聞いている。ぜひ、家庭などで餅を食べてもらい、日本の文化が栄えてほしい。来年以降も、鏡餅の奉納を続けたい」と話した。(山崎純一)