丁寧に集めた天然ハチミツは
道南の豊かな自然の恵み
函館市本町の路地裏にある「折内養蜂園」の創業は第2次世界大戦後間もなく。養蜂箱をトラックに積み全国を巡回していた初代の折内幸太郎さんが、1963年頃に函館市へ定住し、今の場所で直売店を開業した。現在は、幼い頃から山に入り祖父の仕事を見て学んできた孫で2代目の涼さんが店を継ぎ、ミツバチが住む何十箱もの養蜂箱を管理。花の咲く時期ごとに道南の山々を巡り、繁忙期にもなると夜明け頃から採取場所へ足を運び〝ハチミツ搾り〟に精を出している。自然を相手にする仕事のため、長年培ってきた経験と祖父からの教えが頼り。天気だけでなく採取場所に出没するクマやシカの対策も欠かせないという。直売店ではクセのない「アカシヤ」、さまざまな花の蜜がブレンドされ香りも栄養価も高い「百花」、まろやかな「マロニエ」などを販売し、持参した瓶への量り売りにも対応。飲み物に入れても製菓や調理に使っても、素材の味を引き立てる優しい甘さが舌を喜ばせてくれる。
(ハコラク 2021年9月号掲載)
生産直売元 折内養蜂園
函館市本町25‐8
☎0138‐51‐5380
9:30~18:00
月曜定休
P有り