函館山山頂展望台で13日、津軽海峡で発生した雲海が市街地を包み込む「雲海夜景」が見られた。恵山方面で発生した雲海はあっという間に市街地を飲み込み、雲海と夜景を同時に楽しめる幻想的な情景を見せた。
函館山から雲海が発生するのは6月を中心に年数回の出来事。山頂付近には深夜にもかかわらず貴重な瞬間を写真に収めようと、ライブカメラを見て駆け付けた写真愛好家など30人ほどが集まった。刻々と姿を変える見事な雲海を思い思いの構図で撮影していた。カメラマンらは「これほどの雲海は見たことがない」などと感動を抑えきれない様子。その後、雲海から姿を出す日の出を堪能していた。
雲海は14日午前にも見られ、西部地区から湯川町方面が低い雲で覆われ、日本航空(JAL)の東京発函館行きで着陸が約50分遅れる影響があった。(佐藤由紀彦、山崎純一)