南茅部高校(藤井浩之校長)の生徒玄関前の花壇にこのほど、『茅空(カックウ)』の愛称で親しまれる国宝「中空土偶」の顔をイメージした花壇アートがお目見えした。7月にも世界文化遺産に登録される見通しの「北海道・北東北の縄文遺跡群」を応援する思いを込めた。色鮮やかな花壇が見る人を楽しませている。
同校が所在する函館市南茅部地区には、同遺跡群の構成資産に含まれる大船・垣ノ島遺跡があることから、同校ではさまざまな形で地元の機運醸成を後押ししている。
花壇アートは保健美化委員やラグビー部、2年女子の有志ら約20人が取り組んだ。玄関前の花壇にマリーゴールド、サルビア、ベゴニア、パンジーの計400株を植栽し、花びらの色でカックウの顔を表現した。
植栽に協力した3年の加我謙典さん(18)は「最近急に暑くなって作業が大変だったこともあったが、完成した花壇アートを見ると、やってよかった。引き続き縄文遺跡群を応援していきたい」と話していた。(野口賢清)