【鹿部】町の役場庁舎が移転し、6日から新庁舎(鹿部252)での業務がスタートした。「笑顔あふれ、ひかり輝く、未来へつなぐ新庁舎」をコンセプトに誰もが利用しやすい庁舎となり、防災拠点としての役割にも期待がかかる。
新庁舎は鉄筋コンクリート造4階建てで、延べ床面積2829平方メートル。道の駅「しかべ間歇泉(かんけつせん)公園」裏側の高台に位置し、国道278号(鹿部バイパス)からのアクセスが可能。駐車場は来庁者用33台(うち身障者用2台)と職員用90台を備えている。
外観は「逆境に立ち向かう不屈の精神」を象徴する軽石をモチーフにした鹿部町らしいデザインに。庁舎内は1階に利用頻度が高い窓口を集約。正面入り口横には多目的スペース、3階には駒ケ岳と海が眺められる展望ラウンジがあり、町民が憩いの場として利用できる。また、防災拠点の役割も充実し、災害時に対策本部として活用できる大会議室、システムや監視機器を集約した防災対策室が設けられている。
同日午前8時半ごろには、新庁舎前で開庁式が開かれた。盛田昌彦町長は「無事に開庁を迎えることができ、町民や議員、整備に関わってくださったすべての方々に感謝したい」とし、「誰からも末永く愛され、鹿部新時代の象徴となる庁舎にしていきたい」と述べた。その後、盛田町長ら特別職3人と中川一町議会議長、川村裕司副議長がテープカットを行い、開庁を祝った。
旧庁舎(宮浜299)については「広く議論をして利活用を決定したい」とし、町議とともに具体的な方針を検討するという。