はこだて海の教室実行委員会(菅原雅仁会長)は1日、昨年好評を得た新ご当地メニュー「函館ブリたれカツ」のキックオフイベントを函館蔦屋書店で開き、新グルメ「函館ブリたれカツバーガー」の販売を始めた。手軽に食べられる和風フィッシュバーガーで、ブリの消費拡大につなげるのが狙い。味は3種類で、キッチンカーで道南各地を回り、移動販売する。
函館ブリたれカツは昨年、日本財団(東京)の「海と日本プロジェクト」の一環で開発した新メニュー。今年は若者を中心に幅広い世代にブリを食べてもらおうと、バーガーを新しく考案した。
「炭火割烹菊川」(五稜郭町)と「和×燻製輝なり」(本町)、「コッペん道土」(木古内町)が協力し、レギュラー(450円)、鬼おろし(500円)、タルタル(同)の3種を開発。函館産マコンブのペーストを使うなど和風にこだわった味に仕上げた。
菊川の料理長、菊池隆大さんは「函館へ旅行に来たらぜひ食べてほしい」と話し、函館のご当地グルメとして定着させる決意を示した。1階パークで、バーガーの販売と函館ブリたれカツの無料振る舞い(ブリの切り身15キロ分)を行い、好評だった。
また、トークセッションもあり、実行委事務局の國分晋吾さんを進行役に、函館ブリたれカツを商品化した菊川の菊池さん、函館フーズプランニングの高野信子社長、五島軒の若山豪専務が登壇。「はこだて・ブリ消費拡大推進協議会」事務局で渡島総合振興局水産課の石毛友里絵さんは「函館でも少しずつブリがおいしい魚だと感じてもらえており、若い人の心をつかむことが消費拡大への第一歩」とし、学校給食での提供校を増やす考えを示した。(山崎大和)