【知内】今年で9年目を迎える矢越クルーズ(村田優代表)は26日、今季の運行を開始した。5月からは町の「しりうち割」を利用し宿泊とクルーズ乗船のセットプランを打ち出す。村田代表は「町内の宿泊施設と連携を強化し、長く滞在していただくことで、知内町をまるごと楽しんでほしい」と意気込む。
クルーズは、小谷石漁港から矢越岬を越え、神秘的なブルーが魅力的な通称「青の洞窟」が見せ場。ダイナミックな断崖絶壁や透明度の高い風光明媚な海岸線を巡る。特に4月から6月まではイルカに遭遇する確率が高い。矢越海岸を知り尽くした村田代表のガイドも魅力のひとつ。
昨年は、新型コロナウイルスの影響で休業を余儀なくされたが、感染症対策を講じたうえで運行を再開。リピーターを中心に集客し持ち直した。今後は、コロナ禍に対応した1便貸切りのプランなどを積極的にPRしている。
「しりうち割」は、渡島・桧山地区の居住者に、5月1日から町内の9カ所の宿泊施設の宿泊料金を最大1万円割引く。小谷石地区の民宿ムラカミヤ、海の宿矢越、海峡の宿然のほか、知内温泉旅館で、宿泊と乗船のセットプランが割引になる。
さらにクルーズ乗船客から、昼食場所の問い合わせが多いことから、今季から民宿ムラカミヤで使えるランチの割引券300円分を配布している。同民宿では、カキニラ御膳が人気で6月からはうに丼の提供も始まる。
乗船時間は約80分。乗事には予約が必要。料金は中学生以上5000円、小学生2500円。6月からは道の駅「みそぎの郷きこない」から送迎する。予約、問い合わせは電話(01392・6・7854)(佐藤由紀彦)