新型コロナウイルス経済対策で函館市が発行するプレミアム付き商品券の引き換えが26日、市内8カ所で始まった。手指消毒や列に並ぶ際は間隔を空けるなどの感染対策が講じられた会場で、多くの市民が買い求めていた。
引き換え会場のうち、函館駅前ビル7階では、開始直後に多少混雑したが、スムーズに引き換えを終えた。東川町の60代の主婦は「前回の商品券で家電を購入したが、今回は出歩くことも怖いので生鮮食品に使いたい。お得に買い物できる」と笑顔だった。
買物ができる店は、飲食店のほか、コンビニエンスストアやデパート、ホテルや旅館、理美容やタクシーなど2177件(16日現在)で、市ホームページで紹介している。引き換え期間は5月9日までで、商品券の使用期間は26日~10月25日の6カ月間。
同商品券は1万2000円分を1万円で販売し、上乗せ率は20%。14日に締め切った購入申し込み数は約27万セットと、予定の20万セットを大幅に超えたが、市は全員が購入できるよう6月中に今回外れた市民を対象に約7万セットを追加発行する。関連予算案は今後開催の市議会に提案する。市商業振興課は「コロナの長期化で経済はさらに冷え込んでいる。地域のお店で使用してもらい、活性化につなげてほしい」と話している。(小杉貴洋)