【松前】町は16日、松前城資料館前にある基準木のソメイヨシノが、同日午後3時ごろ開花したと発表した。ソメイヨシノの開花の知らせは、1982(昭和57)年の観測開始以来最も早い桜前線の上陸を告げた。
平年より14日早く、昨年より4日早い。町では3月の気温の高さで開花が早まった原因と話す。250種、1万本のサクラが花開く松前公園内では、このほかフユザクラ、オオヤマザクラが見頃を迎えている。開花予想を聞いて、公園内の散策を楽しむ観光客の姿が見られた。
松前公園内で最も多い「南殿」も、連日の暖かさで開花間近で、町は明日にも開花を予想する。ソメイヨシノの見頃は19日から1週間程度、南殿の見頃は27日までと予想されており、24日からの「松前さくらまつり」の前半には、2年ぶりのサクラが楽しめそうだ。
まつりは、公園入口で検温や消毒を徹底し、名簿の記載を実施する。飲食スペースは松前城本丸広場に限定し、公園での飲酒および宴会は禁止する。ライトアップは午後9時までで松前城のみとした。(佐藤由紀彦)