北海道新幹線を利用し首都圏に函館の鮮魚などを短時間で届ける、定期輸送サービスが15日に始まった。初日は市内の鮮魚店「マルショウ小西鮮魚店」「マルヒラ川村水産」が鮮度抜群のサクラマスやホッケ、ウニなどを午前10時53分新函館北斗発のはやぶさ22号に積み込み、午後3時4分に東京駅に到着。都内の有名ホテルやレストランのディナーメニューに提供された。
JR北海道、JR東日本、ジェイアール東日本物流が共同で実施。これまで車内販売の待機場所などに使われていた業務用室内空きスペースを保管場所として活用する。今後は函館で製造した駅弁や、アスパラガスなどの輸送も予定している。
ホームから新幹線の出発を見送った川村水産の川村淳也社長は「新型コロナ感染の影響で、1年近く航空便を使った首都圏への配送ができない状態が続いていた。新幹線によって、また朝取れ鮮魚をその日のうちに届けることが可能となりうれしい」と笑顔を見せていた。(小川俊之)