【七飯】大沼で遊覧船を運営する大沼合同遊船(川村晃也社長)は10日、今季の営業開始を前に遊覧船の下架作業を行った。春を告げる大沼の風物詩で、運航は11日からスタートする。
この日は社員らが声を掛け合いながら専用のレールに乗せ、5隻を湖に下ろした。順次試運転も行い、水漏れや動作を確認し万全の準備を整えた。
同社によると、昨季は新型コロナウイルスによる約1カ月半の休業や観光客の減少などが影響し、利用客は前年比約4万7000人減の約2万8000人だった。堀純社長室長は「今季も前半は一般旅行客が見込めない状況。この情勢で遠出は難しいと思うので、地元の人たちに遊びに来てほしい」と呼び掛ける。
例年は12月上旬まで運航していたが、今季は客の入り込みをみながら判断するという。料金は中学生以上1120円、小学生560円。新型コロナ対策として、定員数の削減や換気を徹底している。問い合わせは同社(0138・67・2229)へ。(北川隼夢)