市立函館保健所は20日、函館市内で新たに9人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。このうち、市日乃出町の救護施設「明和園」で発生したクラスター(感染者集団)関連は2人(累計35人)で、感染経路不明は3人。市内での感染確認は累計342人となった。
同保健所によると、新たに感染が分かったのは年代・性別非公表の1人、20代男性2人、30代男性1人、10代女性1人、50代女性4人。このうち、6人はすでに感染が判明している市内患者の濃厚接触者や接触者。10代と50代女性、30代男性は感染経路不明。
また、50代女性1人は市保健福祉部亀田福祉課勤務の職員で、福祉担当の窓口業務を担当していた。市は19日夜、同課が入る亀田支所庁舎内の消毒作業を実施。職員は業務中マスクを着用し、ビニールカーテンを通して対応していたとして、20日も窓口業務は通常通り行っている。
いずれも、19日の市衛生試験所または市内医療機関でのPCR検査で陽性を確認。軽症か無症状で会話可能。市内宿泊療養施設などへの入所を調整中。海外渡航歴や流行地への旅行歴はなく、濃厚接触者は現在調査中。