道教育大函館校はこのほど、同校の学生が函館市内での街歩きの実習に取り組む科目「観光コンシェルジュ実習II」の意見交換会を同校で開き、3年生3人が市内で観光案内に取り組む講師から街歩きガイドとしての基本を学んだ。
地域の魅力を発見、発信できる人材の養成を目指す「HAKODATEコンシェルジュ養成プログラム」の一環。今年度は学生が11月から、担当の奥平理准教授のほか、「自然倶楽部」「一會の会」「函館善意通訳会」の3団体から活動紹介や案内での注意点などの講義を受けた。その後、学生は「湯の川地区のグルメと歴史」をテーマにコースを作成し、今月16日に自らが案内する実習に臨んだ。
23日は学生が湯倉神社や湯川寺のほか、コーヒールームきくち、やきだんご銀月などグルメも堪能できるコースを紹介。講義した3団体のメンバーも街歩きの様子を動画で視聴し講評した。一會の会の佐藤喜久恵会長は「自分の好きな函館を伝え、街を好きになってもらえるようなガイドを目指して。地元の人しか知らない地域情報を加えることでより良い街歩きになる」とアドバイスした。
学生は来年度「観光コンシェルジュ実習I」を受講し、市内の他エリアで観光ガイドに挑戦する。受講した志摩祐斗さん(21)は「実際に歩き、函館は歴史のある街だと改めて感じた。今回の経験を生かし、より参加者に伝わる街歩きガイドを目指したい」と話していた。(飯尾遼太)