新型コロナ禍の中で迎える今年のクリスマスは、自宅で過ごす家庭が多いとみられ、例年よりケーキやオードブルといったホームパーティー向けの商品の需要が高まっている。
函館市内で菓子店4店舗を展開する「プティ・メルヴィーユ」(遠藤薫オーナーシェフ)は、11月1日からクリスマスケーキの予約受付を開始。限定商品が開始1週間ほどで売り切れるなど好調だ。
同店では、しっとりとしたカステラにこだわった定番のイチゴのショートケーキ「ガトーフレーズ」(5号、4000円)ほか、生チョコクリームの「ロッシェ」(同、3600円)、6種類のカットケーキをセットにした「クリスマスボックス」(3200円)など9種類のクリスマスケーキを用意している。
遠藤オーナーシェフは「コロナの影響で今年は予約が非常に早い。こだわりのケーキで特別な日の楽しみをさらに深めてほしい」と話している。予約受付は15日まで。8日までに決済すると5%割り引く。また、各店舗で当日販売分も若干用意する。予約は(0120・587・759)へ。
七飯町中島の清涼飲料メーカー「小原」(小原光一社長)では、シャンパンを模した炭酸飲料「シャンメリー」の売れ行きが好調だ。シャンメリーは、全国シャンメリー協同組合(会員24社)に加盟する清涼飲料メーカーが製造。開栓時にシャンパンのように「ポン」という音が楽しめ、ホームパーティーの定番となっている。
同社では、かわいらしい動物をデザインした「しろくまシャンメリー」ほか、シャンパンでも使われるブドウ品種「シャルドネ」を使った辛口の「大人のシャンメリー」や南太平洋のキリバス共和国クリスマス島の塩を使った「クリスマスアイランドソルトシャンメリー」など8種類を製造している。
今年は12月上旬までに前年比約1割増の約33万本を出荷する。小原社長は「大人向けの商品が好調で年々生産は増加傾向にあったが、今年はさらに需要が伸びている。子どもも大人もシャンメリーで乾杯し、楽しいクリスマスを過ごしてほしい」と話している。(金子真人)