函館市の公益施設、はこだてみらい館(函館市若松町、キラリス函館3階)は、平日夜を中心に大人向けの講座などを開く取り組み「#オトナみらい館」を開始した。
同館は縦2・4メートル、横14・4メートルと国内最大級の巨大高精細LEDディスプレイなど先端技術を使ったコンテンツを目玉とした施設。小中学生の利用が中心で、近年は修学旅行生の利用も増加していた。館内では以前より電源や無料Wi-Fiが使えるほか、平日は飲料をサービスするなどの工夫をしていたが、特に平日夜間の集客に課題があった。
新たな取り組みでは12日から同館の蔵書約500冊が楽しめる「秋の読書展」(30日まで)を開催。月に1回程度大人を対象としたクラフトワークショップを計画した。
第1弾として20日に開いたワークショップ「かすたむノート『上製本』」では、表紙約50種、ノート用紙など3種のほか、さまざまなパーツを用意し、オリジナルのノートを制作。作業は約60の行程があり、参加者は真剣な表情で用紙を縫い、表紙と組み合わせた。初めて同館を訪れた道教育大函館校4年の木下千暖さん(23)は「自分で1から材料を集めようと思うと大変。のり付けが難しく慎重に作業した。使うのが楽しみ」と話していた。
入館料は小学生以上1回券300円。ワークショップは12月18日に「ウインターアクセサリー」、1月22日に「オリジナルギフトボックス」の制作をそれぞれ予定。ワークショップは事前に申し込みが必要。問い合わせは、同館(0138・26・6000)へ。(伊藤 尚)