市立函館保健所などは27日、市消防職員と七飯養護学校の教職員を含む20~70代の男女5人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。渡島教育局は同日、同校を当面の間、学校閉鎖にすると発表した。
ともに20代男性で職業非公表と市消防職員の2人は、25日に感染が判明した20代市消防職員男性の濃厚接触者。新たに感染を確認した職員は北消防署亀田本町支署で救急隊に所属。21~24日は非番、25日は早退し、市民との接触はない。
教職員は30代男性で、25日に37度台の発熱があった。感染経路は不明。同校には小学部と中学部、高等部で児童生徒約190人、職員約130人が在籍。同局によると、感染した職員は広範囲にわたって児童生徒、職員と接触した可能性があり、それぞれの安全確保と感染拡大を防ぐために、学校閉鎖することを決めた。期間は調整中。
このほか、70代男性と50代女性(職業非公表)は、25日に感染が分かった患者の濃厚接触者。
5人はいずれも26日の市衛生試験所の検査で陽性を確認。無症状または軽症で、3人は道南の指定医療機関に入院、2人は宿泊療養施設への入所に向けて調整している。海外渡航歴や感染流行地への旅行歴はなく、それぞれの濃厚接触者は調査中。函館市内の感染確認は累計で71人となった。