函館公園内の白川橋付近でイロハモミジが見頃を迎えている。サクラをはじめとする園内の木々が葉を落とす中、無数に付けた小さな葉が黄緑から黄、赤へと色を変え、晩秋を鮮やかに彩っている。
「手のひらのような形状のカエデ」を意味する学名を持つイロハモミジは古来から日本で親しまれた在来種のひとつ。同公園のカエデ類はイタヤカエデが主流だが、白川橋付近ではイロハモミジに加え、紅色が鮮やかな園芸種オオサカズキが紅葉シーズンの最終盤を飾る。園内を散策する市民も赤や黄色のコントラストに目を奪われていた。
18日の函館市内は最高気温が14・7度と穏やかな天候に恵まれた。函館地方気象台によると、前線の南下と日本海側からの低気圧接近に伴い、同日夜から天気は下り坂に入っており、19日午後から20日の明け方にかけてまとまった雨となる。風も強く、海上も同日にかけてしける見通し。(今井正一)