【札幌】鈴木直道知事は6日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの新規感染者数が2日続けて100人を超すなど全道で急拡大していることを受け、7日にも対策本部会議を開き、感染対策の警戒ステージを現行より1つ上の「3」に引き上げる考えを明らかにした。感染が拡大している札幌市すすきの地区の酒を提供する飲食店での営業時間短縮を要請するなど対策を講じる方針も示した。
道の警戒ステージは10月28日に「1」から「2」へ引き上げたばかりだが、5日に119人、6日に115人と札幌を中心に急速に拡大。5日時点の入院患者数(285人)はステージ3移行の指標(250人)を超え、知事は「感染拡大に歯止めが掛からず、非常に強い危機感を持っている」と強調した。
その上で、知事は「札幌市の分析によると、特にすすきの地区の酒類を提供する飲食店での感染拡大が大きな増加要因になっている。飲食店での夜間の営業時間の短縮など強い措置を検討し、ステージ3への移行も含め、専門家にも意見を聞いており、早ければ7日の対策本部で決定したい」と述べた。
対策の内容や背景は本部後の記者会見で説明するとした。事業者には一定の準備期間が必要だと配慮を見せたが、開始時期は明言しなかった。
道民には、飲酒を伴う場面での行動に注意するようあらためて要請。知事は「飲食中は静かに楽しみ、飲食の前後の会話ではマスクを着けて」と呼び掛けた。(山崎大和)