はこだて海の教室実行委(菅原雅仁会長)は17日、函館市弁天町のベンチャー企業、北海道マリンイノベーションとのコラボレーションで開発した「北海道あおのり」など海藻を使った新商品発表会を函館空港で開いた。子ども海藻大使の市内・近郊の児童7人が空港利用者らに新商品をPRした。
日本財団(東京)の「海と日本プロジェクト」の一環。同実行委では近年の海水温の上昇で四国や九州の特産品であるアオノリが北海道沿岸でもとれることから、道産品を干して板のりにした「北海道あおのり」の商品化を進めてきた。
児童は同実行委主催の子ども海藻アカデミーで、アオノリの手すきやコンブ干しを体験。商品パッケージのイラストも手掛けた。発表会では北海道あおのり、函館産マコンブを細切りにした「函館春採り昆布」、「北大ガゴメ」の3商品をパネルを使って紹介。商品を販売する空港内の「みなみ北海道物産館」の店頭に立ち、「アオノリは上品な磯の香りが特徴。みそ汁や炒め物に合う」「ガゴメコンブは免疫力アップに効果がある」と利用者に呼び掛けた。
パッケージの絵を描いた函館深堀小5年の小池田睦子さん(11)は「アオノリのおいしさが伝わるデザインを考えた。どの海藻も栄養価が高いのでぜひ多くの人に食べてほしい」と話していた。
商品は同空港と市若松町のキラリス函館で、777円(税込)で販売。(飯尾遼太)