函館国際水産・海洋都市推進機構(石尾清広代表理事)は、市国際水産・海洋総合研究センター(弁天町)の小型水槽でハナオコゼを展示している。雌と雄1匹ずつおり、水槽内を活発に泳ぎ回ったり、歩いたりする姿が楽しめる。
ハナオコゼは、アンコウ目イザリウオ科の一年魚。全世界の温帯海域に生息し、流れ藻の間に住み、ホンダワラ類そっくりの擬態で小魚を待ち受ける。色合いは多彩で、胸びれと腹びれを使い、歩くことができる。食用ではない。
8月中旬にセンター前の岸壁で職員が捕獲。同下旬にもう1匹増えた。餌にイカナゴを与え、水槽に入ってから4~5回産卵し、有精卵のため、ふ化する可能性がある。
体の表面が虎柄をしており、ユニークな格好で自由に泳ぎ回っている。機構連携研究員主任の高原英生さん(37)は「センターとして初めての展示なので、興味のある人はぜひ見に来てほしい。できるだけ長い間展示できれば」と話している。
平日午前9時~午後5時。見学無料。来場者はマスクを着用する。問い合わせは同機構(0138・21・4600)へ。(山崎大和)