【北斗】北斗市内の飲食店4店舗が、市特産のトマトを使ったオリジナルメニュー「北斗市すりおろしトマト冷やし麺」を開発し、23日に各店で提供を始める。新型コロナウイルスで打撃を受けた市内の飲食店や農家を応援しようと、JA新はこだて大野基幹支店(田山光幸支店長)が企画。トマト感たっぷりで夏のランチにぴったりなメニューに仕上がった。
JAは、子どもも簡単に料理できるレシピを紹介する無料のオンライン料理教室「マイミール・クッキング・プロジェクト」に有料でトマト料理の動画を作ってもらい、今月6日からユーチューブで配信中。この中にある「すりおろしトマトひやしラーメン」の調理方法を参考に、4店舗が冷たい麺商品を考案した。
原料のトマトは、市野菜生産出荷組合トマト部会(岡村栄士部会長)が生産し道の「イエス!クリーン」認証を受けており、トマトをすり下ろしすることや、800円前後(店舗によって異なる)で販売することが条件。
参加店舗は、中華料理香港久根別店(久根別5、0138・73・5903)、らーめん・かちぼし(東浜1、同76・1958)、わら家(向野1、同77・6353)、ホテル・ラ・ジェント・プラザ函館北斗のレストラン「ダイニング アロサール」(市渡1、同77・5055)。
20日には、JA農産物直売所「あぐりへい屋」で試食会があり、約20人が参加。ホテル―は、すり下ろしたトマトにオリーブオイルと和風だしで味のベースとなるソースを作り、塩とガーリックで風味づけし、夏野菜と香味野菜で彩った。冨谷真樹料理長(49)は「すり下ろしたトマトと、荒刻みトマトの味の違いを楽しんでほしい」とPRした。
試食した北斗市観光課の脇康幸係長(45)は「普段生で食べているトマトと全然違う。新しい食べ方でいいと思う」と話した。
田山支店長は「コメ『ふっくりんこ』のように地元の人を味方につければ百人力。市民に応援してもらい、食文化として定着させたい」と意気込んでいる。
メニューの提供は8月末まで。テークアウトもできるが、電話注文が必要。(山崎大和)