函館市内の学生が古民家を活用したさまざまな取り組みを進めている弁天町の旧野口梅吉商店わらじ荘で4日、七夕イベント「みんなほしのした」が開かれ、親子連れなど約60人が短冊に願いごとを託し、音楽ライブやスイカ割りなどを楽しんだ。
同所で活動する道教育大函館校を中心とした学生の主催。新型コロナウイルス拡大で市内の小学生に七夕のろうそくもらいへの参加自粛が呼び掛けられたことを受けて企画した。午前中は屋外スペースで函館のトラベリングバンド「ひのき屋」のワタナベヒロシさんによる弾き語りライブで盛り上がり、午後からはスイカ割りも楽しんだ。
また、子どもたちは短冊に「はやく大きくなれますように」「ウイルスがなくなりますように」といった願いごとをしたため、来年の同イベントで開けるタイムカプセルに保存した。このほか、ろうそく制作体験などのブースもあり、夜の部のキャンドルナイトで灯して、ほのかな明かりを楽しんだ。
七飯町から親子で訪れた木村陽向ちゃん(3)は「『大好きな恐竜に会えますように』と短冊に書いた。スイカ割りも楽しかった」とほほ笑んだ。(飯尾遼太)