患者サポートセンターの役割について
PFM=Patient Flow Managementは全国の病院で広がりをみせております。PFMとは一般的に入院予定の患者さんの情報を入院前に把握し、院内の多職種で問題解決に早期に着手すると同時に、病床の管理を合理的に行うことなどを目的とすると言われております。実施している病院によって運用方法はさまざまだと思いますが、外来で診療した患者さんが入院治療が必要となった場合や繰り返しの入院が決定しますと、入院前に患者さんとご家族に各病院で設置している入退院をサポートする部署へおいでいただき、病歴や家族構成、現在飲んでいる薬や食物アレルギーなど患者さんのさまざまな情報を尋ねてデータベースを作成し、院内全体で情報共有できるようにします。患者さんには、安心して入院の準備ができるよう、入院前・手術前のオリエンテーションや検査についてなど必要な説明を丁寧に行います。不安を抱く方も多いので、時間をかけて相談に応じることも重要な役割です。また、ご自宅へ退院することが難しいと思われる場合には、医療ソーシャルワーカーが早期に介入し、必要な社会資源の相談やアドバイス、転院調整なども行います。入院前から入院中、退院後の不安と負担を少しでも軽減できるように多職種が連携します。
当院でも令和元年6月より「患者サポートセンター」を開設し、PFMを本格始動しました。今まであった地域医療連携室や入院支援センターなどを「患者サポートセンター」に集約し、事務職、看護師、薬剤師、医療ソーシャルワーカー、医療クラークを常駐させ、必要に応じ管理栄養士などほかの職種も駆け付けられる体制を整えました。患者サポートセンターとは、患者さんが安心して医療を受けられるように作られた新しいシステムです。
(ハコラク 2020年7月号掲載)
市立函館病院
函館市港町1-10-1
☎0138-43-2000(代)
http://www.hospital.hakodate. hokkaido.jp/
■診療科目/消化器内科、呼吸器内科、
循環器内科、消化器外科
心臓血管外科、精神神経科など全30科目
■外来診療受付時間/8:30~11:30、
午後は予約患者のみ
※診療科によって異なるので
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■休診日/土・日曜・祝日
がん相談支援センター開設時間/8:30~17:00
(土・日曜、祝日を除く、内線3289)
なんでも相談コーナー開設時間/8:30~17:15
(土・日曜・祝日を除く、内線4112)