函館税関は港湾合同庁舎(函館市海岸町)1階の税関資料展示室をリニューアルした。29日午前9時から一般公開を始め、モニターを使って金や不正薬物の密輸防止を啓発する動画を放映するほか、手荷物検査の模擬体験などが楽しめる。
資料展示室は税関業務を市民に広くPRすることなどを目的に、1992年8月開設され、これまで中学生の学習などで利用されてきた。今回の全面改修では49~86インチの液晶モニター7台を新たに設置し、2017年11月に函館空港で発生した金の密輸事件摘発などを紹介。発覚した手口の説明や隠し持っていた地金のレプリカなどを展示している。また事前に予約すれば、密輸の手口をまねた手荷物検査も体験することができる。
同税関の花田将弘税関広報広聴官は「新しくなった資料展示室を通じて税関の仕事を知ってほしい。楽しく学べるような企画も用意しているので、ぜひ足を運んで」と呼び掛けている。展示室の公開は平日の午前9時から午後5時。事前予約・問い合わせは同税関(0138・40・4218)へ。(野口賢清)