新型コロナウイルス感染拡大防止のため出されていた道の休業要請が25日に一部解除されたことを受け、函館公園内の遊園地「こどものくに」(青柳町17)が30日、約40日ぶりに営業を再開した。初夏の日射しが降り注ぐ中、園内はオープンを待ちわびた家族連れでにぎわった。
1956年開園。昨年国の登録有形文化財となった国内最古の「空中観覧車」をはじめ、北海道カラーの新幹線など全16種類の遊具が人気となっている。
同園は4月19日から全面休業していたが、いつでも再開できるよう休業中も遊具のメンテナンスや清掃作業を行うとともに、手指消毒の徹底や遊具も1列空けて乗せるなどの感染予防策を講じた上で、営業再開に至った。
午前10時半の開園から大勢の市民らが訪れ、澄んだ青空のもと園内には子どもたちの歓声が響き渡った。家族3人で訪れ、観覧車に乗ったフォファナ藍紗(あいしゃ)ちゃん(2)は「高くて楽しかった」と笑顔。母の彩子さん(38)は「初めて来たが、観覧車から海が見えて景色がとても良かった」と話していた。
同園では当面の間、土・日、祝日のみ開園し、営業時間は午前10時半~午後4時。問い合わせは同園(0138・22・5039)へ。(長内宏人)