函館西部地区バル街実行委員会(深谷宏治代表)は26日、8月30日に予定していた「2020年秋のバル街」を中止すると発表した。春に続く中止で、開催準備の着手へ2週間と迫った中、新型コロナウイルスの感染拡大で休業を余儀なくされた飲食店の立て直しを優先すべきだとして、苦渋の判断を下した。
開催3カ月前に当たり、実行委は電話とメールで実施の是非を協議。国の緊急事態宣言が解除された一方、道の休業要請でバル街の参加予定店の多くは1カ月近く休業しており、客足の回復を含め通常営業に戻るには時間がかかると判断。通算33回目となる秋の開催は時期尚早とした。
加納諄治事務局長は「落ち着いた社会生活を取り戻すことで本来のバルを早い時期に開催し、参加者と喜びを分かち合いたい」と話している。(山田大輔)