函館市は22日、同市内で2人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。うち1人は函館市役所本庁舎で勤務する市職員女性。同市内の陽性確認は7例目。市は「日々消毒を徹底しているので、窓口を閉める予定はない」としている。
午後1時半から平井尚子副市長が会見した。
同市によると、同日新たに確認された感染者は、60代の無職男性と30代の市職員女性。
無職男性は4月9~11日まで、持病治療のため北海道がんセンターに入院。13日から38度台の発熱とせき、頭痛の症状を訴え、16日には味覚・嗅覚異常があった。21日に医療機関に電話で相談。医療機関が帰国者・接触者相談センターに相談し、検査を実施したところ陽性が確認された。
市職員の女性は19日に37度台の発熱があり、20日に一時解熱したが、夜になって再び38度台に熱が上がり、倦怠感も加わった。21日に検査したところ、感染が確認された。
女性は市役所4階の市民部市民・男女共同参画課で勤務し、市民と窓口で接する業務にはついていない、としている。最初に発熱した後、いったん解熱したため出勤していた日があったという。同部では37度は出ていないが、体のだるさを訴えて21日から休んでいる職員が1人いる。市は22日、女性と同じ部屋で業務に当たっていた職員を自宅待機とし、給湯室やトイレの消毒を実施した。
2人は同居していた。ともに症状は軽く、会話も可能。いずれも海外渡航歴はない。市立函館保健所が行動歴や濃厚接触者について調査を進めている。