【札幌】鈴木直道知事は1日の定例会見で、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、入学シーズンを迎えた道内の大学、短大、専修学校229校に注意喚起を要請したことを明らかにした。首都圏での患者増加や、本州の大学で帰国した学生から感染が広がったことを踏まえての措置で、知事は「歓送迎会も行われる時期。メールや学内掲示板などを利用して対応をお願いした」と述べた。
また、年度替わりで人の移動が激しくなり、海外からの帰国者で感染者が増加していることから、航空会社やJR、フェリー会社に注意喚起を要請した。
このほか、3月19日の緊急事態宣言終了から2日で2週間が経過することから、宣言の影響について分析結果が近く判明するとしたほか、今後の安全宣言については「感染拡大を防止しながら社会経済活動を両立していく期間が、一定程度長期化する可能性がある。完全な終息宣言はより見通せなくなったというのが正直なところ」と述べた。(千葉卓陽、鳥越裕子)