道南の生産物や特産品を販売する通販サイト「道南地元市場」を運営するロカラ(函館市鍛治1、中川真吾代表)は4月1日、同サイト内に特設ページ「食べて道南応援プロジェクト!」を開設する。3つの価格帯でセット商品を販売。同社と取り引きのない道南の生産者・企業も出品できるよう、カート機能を期間限定で無料開放する。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で消費が落ち込む中で、同サイト出品者に状況を確認したところ、卒業祝いなどの特定イベントに合わせた需要の減少、店舗への来店者減少、学校の休校措置などに伴うパート従業員の人手不足といったさまざまな声が聞かれた。
当初、物産展中止などで抱えた在庫販売で支援する仕組みを検討したが、中長期的な取り組みが必要と判断。中川代表は「未来志向、ポジティブな生産者が多く、この先をどうしていくか、何ができるかを考えた」と話す。
価格は消費者が購入しやすいよう送料込みで3500円、5500円、1万円の3プランを設定。それぞれの生産者が価格に見合うセット商品を用意する。購入時に生産者に向けたメッセージを記入することができ、商品と一緒に生産者からの返信がある。6月30日までの期間限定で運用する予定で、道南の生産者に特設サイトのカート機能を無料で開放し、新規の出品希望者を受け付けている。
中川代表は「普段はつくり手の思いを消費者に届けていたが、消費者からの応援メッセージを届けたい。改めてつくり手と消費者をつないで、新型コロナウイルスにみんなで立ち向かっていきたい」と話している。
道南地元市場のサイトは(https://sーhokkaido.com/)、問い合わせは同社(0138・83・5608)へ。(今井正一)