1月26日の「文化財防火デー」に合わせ、函館市元町の東本願寺函館別院で27日、消防訓練が行われた。同別院の職員や市消防本部の隊員ら約20人が、火災発生時の対応を確認した。
同別院での訓練は1997年以来。寺院から出火し、延焼拡大しているという想定で実施。職員が119番通報して屋外へ避難した後、消防隊員がホース3本で素早く放水した。
昨年10月には、沖縄県那覇市で世界遺産に登録されている首里城で火災があったばかり。市教委文化財課は「毎年の訓練を通じ、文化財の所有者と連携して防火意識を高めていきたい」としている。
防火デーは、1949年1月26日に奈良県の法隆寺金堂壁画が焼失したのを教訓に、国が55年に制定。全国で防火運動が展開されており、市と市消防本部は毎年、訓練と防火査察を行っている。(山田大輔)