日本航空(JAL)は14日、函館空港で、子どもが1人で搭乗口の手続きを体験する「お子さまチャレンジレーン」を一日限定で設置した。参加した子どもたちは専用レーンのアーチをくぐり、自身で搭乗券を読み取り機にかざし機内へ乗り込んだ。
JALグループ社員の有志が子どもたちに新しい発見やさらなる学びの機会を提供し、成長してもらおうと企画。2018年8月に長崎空港で取り組みを始め、実施している中からアップデートを重ね、現在はアーチ型(通過部の幅120センチ、高さ150センチ)の専用レーンとしている。全国の支店から実施空港を募り、函館空港では初開催。
この日は、函館発羽田行きの2便で行い、このうち午前9時50分発584便(ボーイング737-800型機)は子どもたちに喜んでもらおうと特別塗装機「しまじろうジェット」で運航。158人の乗車中、レーン利用の対象となる3~11歳児は33人で、搭乗開始が始まると子どもたちは保護者と一緒に「一人でやってみよう」とアーチに書かれたレーンに進んだ。一人で搭乗券をかざし「ピッ」と音が鳴ると笑顔に。小さい子どもには同社スタッフが「よくできたね」と声を掛け、子ども全員に搭乗証明書が手渡された。
体験した函館中島小2年の吉田美琴さんは「初めて一人で通るからどきどきしたけど、ちゃんとできて良かった。しまじろうがかわいかった」と笑顔。同社担当者は「親の手を借りず搭乗したことで、何事も一人でできるようになってもらえれば」と話していた。道内では今後、帯広空港で実施する予定。(山崎純一)