老舗の看板を大事にしながらスタッフとともに店を進化させる
木村国華さんは、1946年、末広町で創業し89年に大門地区へ移転した「尤敏」の4代目。2009年に「函館麺屋ゆうみん」と看板を一新した際に店を引き継ぎ兄と経営。16年に、別ブランドとして「函館麺屋四代目」を立ち上げた。小さい頃から店を手伝い、中学卒業後、調理師専門学校に進学。その後、祖父の出身地・中国の大衆食堂で修業し帰国、定時制高校に通いながら両親の下で腕を磨いた。
「四代目」の開店は、若いスタッフの活躍の場を増やし、大門地区を盛り上げたいとの思いから。「ゆうみん」の町中華スタイルではなく、若者のニーズに合わせてラーメン専門店に。豚ゲンコツのダシを利かせたスープをベースにしている。定番のほか、毎年登場する期間限定メニューや新作の考案もスタッフに任せるなど、技術が向上し完成する喜びを感じてもらい、楽しんで仕事ができるように考慮。谷本祐介店長作の「つけ麺」はリピーターが多く、看板メニューになりつつあるという。味、空間、接客すべてで“気持ち良い店”を目指している。
(ハコラク 2020年1月号掲載)
函館麺屋 四代目
函館市松風町6-10
☎0138-26-6363
11:00~23:00(22:30L.O)
木曜定休(祝日の場合は営業)
禁煙 P有り(店舗裏)