始まりは「10円寿司」 心に残る味、技、接客で 笑顔を引き出す
大門地区の路地に看板を掲げて60年以上。「はこだて鮨金総本店」は、東京の寿司店で修業した創業者の松橋保会長が松風町の富士銀通りに21歳の若さで開業した「鮨金」が始まり。「お客様に喜んでほしい」と、当時東京ではやっていた「10円寿司」の形態で営業。函館にはなかったスタイルが受け、客が絶えないほど繁盛したという。その後、店が手狭になったためその店を本店とし、1960年、現在の場所に支店として移転。1974年、地下1階、4階建てのビルに建て替えたのを機に総本店に改称した。2001年頃までは焼き鳥店や女性が在籍するクラブなどもビル内で営業。最盛期の大門のにぎわいぶりが伺える。1986年には念願だった「東京銀座店」も開店。函館からネタを毎日空輸し、函館店の職人が接客。東京にいながら〝蝦夷前〟寿司、北海道の雰囲気が楽しめると今も人気を集める。
現在、店を取り仕切るのは松橋会長の娘婿、森村博社長と齋藤博文副社長。時代とニーズに合わせながらも、創業から変わらない〝お客様目線〟の店づくりで、国内そして海外からの客をもてなし函館の味を伝える。
(ハコラク 2019年12月号掲載)
はこだて 鮨金総本店
函館市松風町7‐18
☎0138‐22‐4944
11:30~15:00
17:00~23:00
(各30分前L.O)
土・日曜、祝日は通し営業
※日曜は22:00まで
月曜定休
禁煙 P有り
クレジットカード利用可