森林保全型林業を身近に伝え 道南の自然と繋がる建築業を目指す
「あたたかな木漏れ日や美しい紅葉、子供の頃に山菜採りで訪れた時に見た風景は忘れられない」。そんな森の中の景色を切り取ったような山野草盆栽や苔ボトルの販売、ワークショップを開催し、道南の森林保全型林業の推進に力を注ぐ「Seeds&Soil‐種と土‐」は、双子の姉妹である中川かおりさんと目黒さおりさんが「株式会社 平野建業」内で立ち上げた新事業。デザインから施工まで、お互いの得意分野を生かしながら依頼者のニーズに応える建築物を20年来手掛けてきた2人は「道南という地域を大切に、森のことを考えた建築をしていきたい」との思いで動き出した。選木と間伐により森を残したまま質の高い木々を成育し、最小限の道付けをするなど良好な森林環境維持を行う“自伐型林業”に共感。建築業の担い手として道南の里山を生かせる林業の確立を支えながら、作品を通して身近な自然の魅力を発信し、木から始まる新たなモノづくりを広げている。
(ハコラク 2019年12月号掲載)
Seeds&Soil-種と土-
函館市日乃出町2‐7(平野建業内)
☎0138‐53‐7297(代)
9:00~17:00
日曜定休