函館市本通4のフード・コミュニケーション代表の高村亨さん(44)が、一般財団法人全国豆腐連合会(東京、全豆連)の「豆腐アワード2019」で、豆腐マイスター功労賞を受賞した。全国で3人が受賞した栄誉で、マイスターの活動のほか、大豆100粒運動を高校生に伝えるなど豆腐業界の発展に貢献したとして高い評価を得た。
高村さんは、一般社団法人みそ汁協会(名古屋市)の理事として活動する中で、みそ汁の具材で人気1位が豆腐だと知り、豆腐の知識を学ぼうと決意。道南で最初に豆腐マイスターの資格を取った。上級資格「食育豆腐インストラクター」を取得し、日本豆腐マイスター協会認定講師(座学)に抜擢され、さらに上のリーダー講師(全国3人、道内1人)も務める。
功績としては、昨年9月に開かれた第8回ニッポン豆腐屋サミット(札幌)での全国豆腐品評会の運営サポートに道代表としてあたったほか、料理家の辰巳芳子さんが提唱した大豆100粒運動を広めるため、全国の高校で初めて100粒運動を取り入れた後志管内の真狩高校で1年生を対象にした座学(年4回)の講師を担当。函館豆腐油揚組合の地元豆腐店活性化プロジェクト「To Future(トウフューチャー)」の活動も支援した。
高村さんは「豆腐を通じ出会った皆さんのおかげ」と謙遜しながら「なお一層豆腐の魅力を伝え、大豆の普及に努めていきたい」と意欲を新たにする。
豆腐は、ヘルシーで栄養価が高い食品として世界が着目。しかし、国内では、豆腐を食べる文化が希薄になりつつあり、高村さんは豆腐離れに歯止めを掛け、日本の伝統的な食文化の継承に力を注ぐ。
高村さんは、函館を拠点に任意団体「日本大豆食品協会」設立を準備中。ホームページ作成を進めており「日本人の食文化の中心に大豆を取り入れてもらえるよう活動したい。大豆の生産量日本一の北海道から大豆の大切さを発信したい」と意気込んでいる。(山崎大和)