【上ノ国】町大留で整備していた道内初のラウンドアバウト(環状交差点)の工事が完了し、11日から通行方法が変更された。同時に、交差点へ接続する新設した町道高校裏通り線のバリケードも取り除かれ、供用が開始された。
ラウンドアバウトは函館開発建設部が整備を進めていたもので、信号機を設けずに道路標識によって、交差点内を時計回りに通行することが指定されている。停電時でも平常通行が可能である点や、車両速度が抑制されることによる重大事故の減少が期待されている。
この日は、規制標識の最終調整や交差点案内標識を覆っていた白いフィルムが取り除かれ、ラウンドアバウトを示す時計回りの矢印表示がお目見えした。
交差点のそばに住む男性(85)は「このあたりに住んでいる人は、だいたい通り方はわかってきたのではないか。遠くから訪れる人は大変そう」と話した。函館開発建設部江差道路事務所の田名部一馬工務課長は「ドライバーの皆さまには十分注意して通行するようにお願いします」と話している。(入江智一)