函館高専(伹野茂校長)生産システム工学科情報コース5年生の吉田拓夢さん、久米田羽月さん、佐藤拓実さんのチームがこのほど、学生対象の開発コンテスト「Hack U(ハック・ユー)」(ヤフー主催)の仙台大会で最優秀賞を獲得し、12月に開かれる社会人を交えた日本最大級の開発コンテスト「Hack Day(ハック・デイ)」(同社主催)の出場を決めた。
同コンテストは、2~6人のチームが3週間の期間内でソフトウェアやハードウェアを開発し、オリジナリティーや技術性などを競う。仙台大会には10チームがエントリー。8月16日から9月5日までの3週間で作品を開発し、同6日に仙台市の会場で成果を発表した。
3人は、会議などで活用されるアイデアを生み出すための手法「ブレーンストーミング」の効率化を図るウェブアプリ「Poprop(ポップロップ)」を開発。1つのワードを入力すると、約2万5000の単語の中から関連する複数のワードが表示され、アイデアの広がりを生み出す。
審査員からは「1人でもブレーンストーミングが可能になる」「発展性が非常に高い」などと高い評価を得た。リーダーの吉田さんは「最優秀賞を取れるとは思っていなかったので驚いた。3人で開発したものが大きな評価をいただけてうれしい」と喜びを語り、12月のコンテストに向け「全国のクリエイターが参加する大会なので良い経験にしたい」と意気込む。
このほか、同コンテストでは、函館高専同コース5年生の伊藤慎之助さん、小甲侑真さん、小林陽昭さんのチームが会場内の投票で選ばれる「ハッピーハッキング賞」を獲得した。(金子真人)