道南太平洋(渡島~日高)のスケトウダラ刺し網漁が1日解禁となり、南茅部地区の川汲漁港で2日早朝、初水揚げを迎えた。港ではすぐさま選別作業が行われ、漁師たちが出荷に向けて汗を流した。
同港に所属する2隻のうち、渡島第3船団の福嶋靖美船団長(62)の船は午前4時ごろ、漁を終え帰港。夜明けを待たず暗闇の中、船の明かりを頼りに魚を網から外す作業を手早く行い、次々と大箱へと詰めていった。福嶋船長は「8トン程度捕れたのでは。昨年と比べてもまずまずで、魚体も大きい。この調子で今後の漁模様に期待したい」と話していた。福嶋船長の船では来年2月いっぱいまで漁を行う予定だという。
道総研函館水試によると、渡島から日高にかけての海域で8月27日から9月1日に分布調査を実施した結果、スケトウダラの平均反応量は昨年同期を上回り、特に恵山から鹿部沖に強い魚群反応があったとしている。(野口賢清)