自慢の塩ラーメンから生まれる飲みの締めにも最適な辛旨麺
大門地区で夜な夜なほろ酔い客が集う「ラーメン専科 笑てん」。始まりは大森町にあった「中華食堂 青葉」で、34年前に現在の場所に移転。「泣くも1日笑うも1日なら、笑って生きたい」と快活に話す田井中広子店主は、1997年に〝笑てん〟へと店名を変更。今年3月には共に店を営んできた長男の南部竜治さんが独立し朝市店もオープンした。「仕込みが命」という塩ラーメンは、豚骨、鶏ガラ、コンブを煮立たせないようじっくりと煮込み、スープを継ぎ足しながら店の味を守る。この塩スープにルウを合わせて仕上げるのが創業から続く「カレーメン」(800円)。スパイスの利いた甘口も絶品だが、唐辛子の赤色が辛さを物語る辛口は、汗が噴き出す辛味の中にスープに詰まった旨みやタマネギの甘味が際立ちクセになること間違いなし。皮から手作りする香ばしい「ギョウザ」(450円)やビールと一緒に味わえば、芯まで温まった体に秋風を一層心地良く感じられそうだ。
(ハコラク 2019年10月号掲載)
ラーメン専科 笑てん 本店
函館市松風町4‐1
☎0138‐22‐9050
20:00~翌4:00(3:30L.O)
不定休
喫煙可