日々の生活から生み出される機能美を備えたあたたかみのあるクラフト雑貨が心を豊かにする
乙部町でミネラルウオーターを製造する「アドバンス」は、今年7月にアパレル雑貨店「10(ナンバーテン)」をオープンさせた。湯川町のビアカフェ「エンデバー函館店」などの姉妹店で、店舗は二十間坂に立つサーモンピンクの外観が目を引く築98年の「北斗ビル」。国内外の食料品を扱う「目貫商店」を経て、その後エステサロンに利用されてきた一室をリノベーションした店内は、天井などの一部に昔の風合いが残る。
「手仕事の価値を作り手、受け手の垣根を超えて共有したい」と、これまで「エンデバー」で取り扱ってきたクラフト雑貨を拡充。国内外の作家やメーカーの個性豊かな衣類や器、調味料がゆったりと並ぶ。機能美とぬくもりある数々のアイテムは、トレンドに関係なく生活に寄り添い、長く残るような良質なものが多い。店主の小嶋剛成さんは「いずれはクラフト作家を函館から生み出し、メイド・イン・ハコダテを発信する道を作っていければ」と、手仕事が広げる未来を見据えている。
(ハコラク 2019年10月号掲載)
10 Endeavour ナンバーテン
函館市末広町17-15 北斗ビル1F
☎0138‐86‐9217
10:00~18:00
不定休
契約P有り
http://www.number10.jp/