北海道胆振東部地震の発生から1年が経過した6日、渡島総合振興局で地震を想定した防災訓練「シェイクアウト」が行われた。姿勢を低くして頭を守るといった身の安全の確保に取り組み、防災意識の向上に努めた。
シェイクアウトは、2008年に米国カリフォルニア州で始まった防災訓練。参加者が同じ日時にそれぞれの場所で一斉に安全行動を取る一般参加型訓練で、災害リスクマネジメントの向上につながると期待されている。
本道では「北海道シェイクアウト」と題し、12年から毎年実施しており、今回が8回目。道総務部危機対策課によると、4日時点で道内の11万8681人の参加申し込みがあったという。
訓練は6日午前10時ころ、日本海溝・千島海溝周辺海溝型で大規模な地震が発生したと想定。同振興局では地震による揺れの発生を伝える放送のあと、①ドロップ(まず低く)、②カバー(頭を守り)、③ホールドオン(動かない)の3つの基本動作に従い、職員らが机の下に頭を隠し、身の安全を確保した。同振興局は「日ごろからの訓練が災害発生時の減災につながる。この機会に自らの身の安全は自ら守るという防災意識を高めてほしい」としている。(野口賢清)