安田銀行当時の面影残る クラシックでモダンな複合ホテル
京王電鉄グループ不動産会社リビタが経営する「ハコバ函館ザシェアホテルズ」は、隣接する2棟の遊休施設を改修して繋ぎ2017年にオープンした。函館市景観形成指定建築物を「BANK棟」、昭和後期に建てられた赤レンガの建物を「DOCK棟」としてダブルやツイン、メゾネットタイプの客室、2段ベッドを配したドミトリーを設置。地元向けの企画展示やイベントにオープンラウンジを開放している。1932年、安田銀行函館支店として建てられた「BANK棟」は、1階から2階まで届く半円アーチの長い窓枠、コンクリートの白い壁、丸みを帯びた外壁の角と重厚感あふれる造りが特徴で、当時は天井の高い1階平屋造りだったという。戦後の財閥解体で富士銀行函館支店に名を変えて営業、銀行が移転後は、内部を改装し宿泊施設に転用された。現ホテル開業にあたり復元した漆喰の梁や窓枠ほか、随所に飾られた銀行の看板、調度品などで、建物が歩んできた歴史を感じることができる。
(ハコラク 2019年9月号掲載)
HakoBA 函館 -THE SHARE HOTELS-
函館市末広町23‐9
☎0138‐27‐5858
チェックイン 15:00~
チェックアウト ~10:00
無休
クレジットカード利用可