【江差】姥神大神宮渡御祭は最終日の11日、市街地南部を13台の山車(やま)が回る「上町巡行」を行った。熱気あふれる祭ばやしが町内に響き渡り、華やかな雰囲気の中で盛大なクライマックスを迎えた。
この日は正午ごろに御輿(みこし)と山車行列が姥神大神宮前を出発し、急な坂を上りきって上町各所を巡行。午後9時過ぎには全13台が新地町に集結し、大勢の観客が見守る中で太鼓や祭りばやしによる熱のこもった競演が繰り広げられた。
札幌から観光で訪れた旧熊石町(現八雲町)出身の泉敏雄さん(75)は「子どものころは熊石でも山車3台が町内を巡る祭りがあったが、今は無くなってしまった。江差の祭りを見ると昔のことを思い出す」と興話していた。
10日の下町巡行で行われた「祭りばやしコンクール」の結果も同日発表され、優勝は神功山(愛宕町)、2位は楠公山(津花町)、3位は蛭子山(中歌町)、努力賞は新栄山(新栄町)と松寳丸(海岸町・陣屋町)だった。(小川俊之)