日本郵便北海道支社は9日、箱館戦争終結150周年を記念したフレーム切手を発売した。82円切手10枚セットで、市立函館博物館や市中央図書館が所蔵する幕末の志士の写真や絵図などを題材にしている。限定1000セット、1400円、道内の郵便局91局で販売している。
切手は、土方歳三や榎本武揚、中島三郎助親子ら幕末の志士の写真、箱館戦争の様子を描いた絵図「箱館大戦争之図」や「画巻国史函館五稜郭奮戦之図」のほか、国内に3点しか残っていない市立函館博物館所蔵の新選組袖章などをデザイン。同博物館の佐藤智雄学芸員による解説書を付属している。
同日、同博物館で贈呈式が行われ、同社渡島地区連絡会の田中宏明統括局長が阿部貴樹館長に切手を手渡した。田中局長は「地域の郵便局として、市の協力をいただき実現できたことをうれしく思う」、阿部館長は「函館の歴史を市内外の方々に知っていただける良い機会になり、大変ありがたい」と話していた。
切手の題材になった所蔵資料は、同博物館で9月22日まで開催している企画展「箱館戦争終結150」で展示している。(金子真人)