元町の風情に改めて魅せられ極上の中華を時を忘れて堪能する
「函館ハリストス正教会」、「カトリック元町教会」、「函館聖ヨハネ教会」…。歴史的建造物が間近に立つ路地の奥で、約30年ぶりに復活した「中華レストラン 元町八花倶楽部」。築100年近い長屋を生かした店舗は、和洋折衷の外観の雰囲気はそのままに店内は現代的にリノベーション。テラス席も備える2階からは近隣の教会群やロープウェイを臨む絶好のロケーションを誇る。 函館市内のホテルで修業し、40年に渡り料理人として腕を振るってきた小西康範店主が手掛けるのは、〝食べやすく優しい味〟を大切にする広東風中華料理。滋味溢れる塩味の「あんかけ焼きそば」などが選べるランチセットは、予約が必要なほど人気だが、一度味わって欲しいのが夜のコース。甘味・酸味・辛味のバランスが絶妙なハクサイの甘酢和え辣白菜といった中華の技が光る「本日の前菜」に始まり、エビの旨味が溢れ出る「えび蒸ぎょうざ」、森町濁川産の生トマトを使ったエビのチリソース煮「干焼蝦仁」など、味・食感・色と一つひとつの食材の魅力が丁寧に引き出された味をじっくりと堪能すれば、極上のひと時を約束してくれる。元町の風情と共に深く記憶に残る味を知れば、何度でも足を運びたくなるはずだ。
(ハコラク 2019年7月号掲載)
中華レストラン 元町八花倶楽部
函館市元町17‐10
☎0138‐83‐8345
11:30~14:30L.O
17:30~20:30L.O
木曜定休
禁煙