今こそ食べたい噴火湾産の旬アナゴ 季節の食材を生かし“本物の満足”を届ける
松陰町で2001年に創業し、16年前から本町で暖簾を掲げる「和遊彩食 郷」。ホテルの懐石料理店で修業し、料理人として35年以上歩んできた武藤郷司代表が“常に食べたいものが食べられる店”をモットーに腕を振るう。全国の旬な味覚を届けるため食材の産地にはとらわれず、和食の技を基本に素材の味を生かしたシンプルな一品から、創意を凝らしたオリジナル料理まで、季節に合わせて取り揃え男性客を中心に人気を集める。
「穴子天」(1,200円)に使うのは大ぶりな噴火湾産のアナゴ。6~8月にかけての旬の時期には、旨みが凝縮された肉厚な身をサッパリと味わえるので特におすすめという。タレの前にまず試したいのが塩。甘味を感じるまろやかな沖縄県宮古島の「雪塩」で味わえば、カラッと揚がった衣の中から溢れるジューシーな白身の味が引き立ち、ふんわりとした食感に驚かされる。絶妙なやわらかさには細やかな骨切りが欠かせず、タレのダシには“献上コンブ”としても知られる南茅部地区産の真コンブを使用するなど、細部までこだわりの味を楽しませてくれる。「高価なイメージを持たれがちですが、良い食材を使っても価格を抑えるよう心掛けています。本物の満足感を味わって欲しい」と気さくに話してくれた武藤代表。舌の肥えた大人たちが集うのも納得の一軒だ。
(ハコラク 2019年7月号掲載)
和遊彩食郷 GO
函館市本町22‐11 グリーンエステートビル
☎0138‐31‐2355
17:30~23:30(23:00L.O)
日曜定休
喫煙可 クレジットカード利用可