JR北海道と航空各社は7日、ゴールデンウイーク(GW、4月26日~5月6日)における利用状況を発表した。北海道新幹線は前年比45%増の12万300人で、開業初年度にあたる2016年のGW(4月28日~5月8日)の輸送実績10万7600人を上回り、開業後GW期間としては最も多い利用者数となった。
新幹線は一部列車に遅れが発生したものの、おおむね良好な運転。在来線では4月27日にJR函館駅で発生した鳥の巣による停電の影響で、函館―新函館北斗間の「はこだてライナー」1本が運休となったものの、期間を通じてこちらもおおむね良好な運転だった。
新幹線や特急列車を含めた主要4線区の利用実績は、前年比22%増の33万8900人だった。同社広報は利用が好調だった背景について「10連休という要因が利用者数増を後押しした。地域にもよるが、函館などについてはサクラが楽しめる時期と重なったこともプラスに働いたのでは」とみている。
航空路線は函館空港発着便のうち、主要路線の羽田線で日本航空(JAL)が前年とほぼ同じ1万4981人、全日空(ANA)が前年比2%増の2万1192人とこちらも前年並みで、10連休を背景に好調を維持した。
エア・ドゥは4月24日から13日まで同路線の一部の便で機材を大型化。B737型機(144人乗り)からB767型機(約290人乗り)としたことで、同33・2%増の8725人と旅客数を伸ばした。同社は「機材の大型化が旅客数増加に大きく貢献した結果」と分析している。(野口賢清)