プリンセス・クルーズ社(米)の大型客船「ダイヤモンド・プリンセス」(11万5906トン)が13日、函館港港町埠頭に入港し、今季のクルーズシーズンの訪れを告げた。降り立った乗船客に対し、今年も遺愛女子高校の生徒が通訳ボランティア活動を通じて歓迎の意を伝えた。
同船の函館寄港は6年連続。今年は6回の入港予定がある。
この日、約2700人の客を乗せた同船は、午前9時20分ごろ接岸。下船準備を待つ間、集まった同校の2、3年生約80人を代表し、5人が英語で「函館での観光を楽しんで」などとマイクであいさつ。その後、岸壁で「いか踊り」を披露すると、船内の乗客から大きな拍手が送られた。
語学力向上などの目的で行うボランティア活動は今年で13年目。授業の一環として取り組む英語科に加え、この日は特進コースの一部生徒も参加し、観光案内をしたほか、折り紙を配って日本文化を紹介した。
特進コース2年の平野和奏(わかな)さん(16)は「海外の人と交流したいと思って初めて参加した。笑顔で会話することができ、機会があればまたやりたい」と目を輝かせた。
今年度函館港に入港するクルーズ客船は、過去最多の延べ49隻。16日には昨年暫定供用を始めた若松埠頭に初めて客船が接岸する。(山田大輔)